レザボア・コンサルティングの中西です。
今回は、システム開発を依頼されるお客様側の目線の内容をお届けします。
「社内にエンジニアがいない」「新しいサービスを立ち上げたいが、どう進めていいか分からない」
そんな状況で、開発の外注をご検討される企業様も多いかと思います。
ただ、初めて外注される場合、どのように進めれば良いか不安もあるのではないでしょうか。
この記事では、開発を外部に依頼する前に整理しておくと安心なポイントや、失敗しにくいパートナー選びのコツを分かりやすくご紹介します。
1. 開発を外注すべきタイミングとは?
外注をご検討される背景はさまざまですが、よくあるのは以下のようなケースです。
- 社内にエンジニアがいない、または手が足りない
- 特定の技術領域に精通した外部の力を借りたい
- 新しいアイデアを形にしたいが、要件がまだ明確ではない
このような状況でも、完璧な仕様書を用意していただく必要はありません。
むしろ、ふわっとした構想や課題感の段階から一緒に考えるのが、私たちのようなパートナーの役割でもあります。
2. 外注前に整理しておきたい3つのこと
円滑にプロジェクトをスタートするために、以下の3点を簡単に整理しておくことをおすすめします。
① 目的・解決したい課題
「どんな結果を目指して開発したいのか?」という目的を整理しておくと、開発の方向性がブレにくくなります。
(以下は一例)
- 営業活動の進捗管理を効率化したい(例:Excelでの報告が煩雑)
- アナログ業務をWebフォーム化したい(例:FAX・紙ベースの申請処理)
- ECサイトで売上データを分析しやすくしたい(例:CSVを手作業で集計中)
② 現在の状況やお困りごと
目的とあわせて「今どんな状況か」「何に困っているか」を言葉にできると、適切な提案が受けやすくなります。
(以下は一例)
- 日報や業務報告をGoogleスプレッドシートで回していて煩雑
- 複数のツールを併用していて、情報が分散してしまっている
- システム会社に以前作ってもらったものが、今は保守されていない
- 業務知識が属人化していて、誰が何をしているか把握しづらい
- 顧客管理がメールと手入力で非効率になっている
③ 想定している予算・スケジュール感
最初の相談時点ではっきり決まっていなくても構いません。
おおまかでも希望を共有しておくことで、提案内容の現実性が高まります。
(以下は一例)
- 3ヶ月以内にベータ版をリリースしたい
- 予算は○○○万円程度でスタートしたい
- 短期間のPoC(概念実証)として小さく試してみたい
- MVP(最小機能)から始めて、段階的に拡張したい
- 助成金の申請スケジュールに間に合わせたい
3. よくある外注の失敗例とその防ぎ方
× 仕様が曖昧なまま丸投げしてしまう
→ 目的や背景を共有せずに進行してしまうと、期待と成果にズレが生じるリスクがあります。
ポイント: 初期段階から目的や事業背景を共有し、段階的にすり合わせながら進めるのが重要です。
× 見積金額だけで判断してしまう
→ 初期費用が安くても、対応の遅さや設計の甘さで、最終的にコストが膨らむケースもあります。
ポイント: 金額だけでなく、対応姿勢や提案力、コミュニケーションの質も含めて総合的に判断することが大切です。
大手ベンダーに発注したのに、実際の対応は海外や下請けだった
→ 知名度や安心感で選んだ大手に発注したものの、実際の開発は海外オフショアや多重下請け構造に流れ、コミュニケーション不足や品質のばらつきが発生し、プロジェクトが思うように進まなかったというご相談もよくあります。
ポイント: 誰が実際に担当するのか(一次受けか、それ以外か)を事前に確認し、チーム構成や連携体制まで透明性をもって説明してくれるパートナーかを見極めましょう。
× 完成したものの、現場で使われなかった
→ 利用シーンを正しく想定できていないと、せっかく作っても活用されない結果になりがちです。
ポイント: 実際の業務フローやユーザー視点に基づいた設計提案ができるパートナーを選びましょう。
4. 開発パートナー選びのポイント
開発を外注する際、技術力はもちろん大切ですが、それ以上に重要なのは**「伝えたいことを正確に理解し、誠実に対応してくれるかどうか」**です。
- 要望に対して、理解を深めようとする姿勢があるか
- 疑問に対して、明確で丁寧な回答があるか
- 提案の内容に納得感があるか
- コミュニケーションがスムーズか
その企業のブログや過去事例を見ることで、開発に対するスタンスや価値観も感じ取ることができます。
5. まずはお気軽にご相談ください
開発外注というと、「まずはしっかりとした要件定義を用意しなければ」と思われがちですが、
実際には「何から始めたらいいか分からない」といった段階からご相談いただくことがほとんどです。
私たちは、アイデア段階や課題感レベルのご相談にも真摯に向き合いながら、適切な技術・体制をご提案しています。
必要に応じて「やるべきこと/やらなくても良いこと」を一緒に見極め、本当に価値のあるプロジェクト設計を支援します。
弊社では、要件が未確定な段階からでも丁寧にヒアリングを重ね、課題の整理から開発の実行まで一貫して伴走いたします。
ご不安な点や検討中のアイデアがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
システムのお困りごと、何でもご相談ください。
Reservoir Consulting は、お客様ごとに最適なソリューションをご提案いたします。
また、弊社では要件を確認する段階から実際に動作する画面(プロトタイプ)を用い、お客様との認識齟齬が生じにくいプロジェクト手法で開発を行います。
私たちのプロジェクトアプローチについては、Reservoir Way をご覧ください。
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